【コンテナは20世紀最大の発明品!?】
20世紀最大の発明と聞いて、何を思い浮かべますか?
携帯電話、パソコン・・・IT関係の技術開発を想起した方も多いかもしれません。地味なイメージがある、ただの鉄の箱のコンテナが、“世界を変える”きっかけとなったことはあまり知られていません。マルク・レビンソン著「コンテナ物語」の書評の中で、経営学者のピーター・ドラッカーはコンテナの登場を「世の中を一変させたイノベーション」と評しています。
1950年代に登場した「コンテナ」は物資の輸送トレード、そしてグローバルサプライチェーンの構築に非常に大きな影響を与えました。
当時、海上輸送に関する荷役は人手のかかる非効率な貨物の積み下ろしが主流で、物流コストの大半は人件費といわれていましたが、「コンテナ」という規格化された箱を使うことにより大量の雑貨物を安価に、安全に輸送することが可能となったのです。
それまでは、港で専門業者がサイズ・規格がバラバラな貨物を木製パレットに混載して積み込んでいましたが、荷主によりコンテナに入れられて港まで運ばれてくるようになりました。また、コンテナに積み込んだ貨物は揚地に到着するまで開封する必要がないため、貨物の輸送中のトラブルも減り、安全性も格段にアップしました。
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商船三井 サービスサイト