【サンタの服が赤いのはコカコーラのCMから…は、真っ赤な嘘?】
いつ頃からか、サンタクロースの衣装が赤いのは”コカコーラのCMから始まった”という説が、ネットにも溢れかえっているが、これは文字通りの真っ赤な嘘。元はモデルと言われる聖ニコラウス(AC.270年頃)が実際に赤い衣装をまとっていたからで、これは当時の絵画でも、最初のサンタの絵本でも赤で描かれている。
コカコーラの創業は、それよりはるかに後の1886年で、自由の女神とほぼ同時。説の元となっているサンタクロースのCMは、20世紀になってから。
では、どうして「コカコーラ説」が実しやかに言い伝えられるようになったか?と言えば、それ以前の印刷物には白黒が多く、色は定まっておらず、カラーでも緑や青色が用いられていたりしたためと思われる。
現在では、同社でも「赤を定着させたのは当社」としているが、それ以前の広告でも、サンタクロースは赤で描かれており、こと日本においては、渡って来た時にすでに赤で定着していた。